Home お客様体験談 ドイツの4つの川を巡るリバークルーズの旅行記(北野様ご夫妻)

ドイツの4つの川を巡るリバークルーズの旅行記(北野様ご夫妻)

  • 2011年7月8日~7月24日 リバークラウドⅡによるクルージング

1日目(7月9日・土)

手作りの日程表
手作りの日程表

平成23年の7月9日の正午前、私と妻はドナウ川ほとりのドイツの街、レーゲンスブルクの駅に降り立った。
この街からスタートするリバークラウドⅡ号でリバークルーズに出発する為である。
乗船時間の15時までに、この街の旧市街を散策し、この地方の名物料理ヌーデルとビールで昼食をとり乗船場所へと向かった。
乗客は既に集まってきており、スタッフに迎えられるとサンデッキでウェルカムシャパンの歓迎を受けた。
定刻の16:00に船は出航し、ドナウ川を上流へと走り出した。
こうして、1年前から計画していた私たちのリバークルーズは始まった。
船はしばらくの間ドナウ川を走り、やがてマイン-ドナウ運河を入り、進路を北に取る。
17時から始まった説明会で今回の乗客は約50名で日本人乗客は私たち2人だけであることが分かった。

 

 

2日目(7月10日・日)
朝、眼が覚めると船は接岸し、明るい陽差を受けて停船している。昨夜、配布された今日の予定表では、ニュルンベルクに寄港することになっていた。
しばらくして、船が通る水門の調整の為、バッハゼンに寄港し、午後ここからバスでニュルンベルクへエクスカーションするとの船内放送があった。
とりあえず、朝食をとることにしてレストランへ行く。パンとチーズ、ハムは勿論、ヨーグルトにフルーツそれにソーセージや卵料理、温かいポテトやトマト料理等盛り沢山のビュッフェスタイルとなっている。
好きな物を持ってきて食べていると、レストランの責任者がきて“ミソスープをつくろうか”と言ってくれた。即座に“ノープロブレム”と言って断った。そういえば、昨夜のディナーは選択になっていて、前菜の1つが“Sushi & Sashimi”となっていた。私達に気を遣ってくれてのことだった。他の1つがどんなものか分からなかったので、Sushi & Sashimiをオーダーして後悔したけど。
朝食後、船を降りて丘の方へウォーキングへ出かける。丘の上には大きな池があり、遠くまで色づいた麦畑が続いている。周囲にはスイスや北欧で見かける花が咲いている。ハナマスの花も咲いているし、川沿いの岸辺にはセナギランのピンク色が鮮やかである。
この付近は、北海道より北に位置するので高山植物の類の花も見ることができる。
昼には鐘を鳴らしてランチの時を知らせてくれる。ランチもビュッフェスタイルで、新鮮な野菜サラダもあり、温かいパスタ、肉料理等で豪華なメニューとなっている。勿論、ワインのサービスもあるし、頼めばビールも飲める。
午後からバスでニュルンベルクへ出かける。3年前にクリスマス市に来て以来、2度目であるが、今回は青空の下、木々の緑や趣きのある家並が川の流れに映えて夏の活気に溢れていた。

歓迎ディナーでの私と妻
歓迎ディナーでの私と妻

船に戻ると、今夜は“船長歓迎パーティ”“歓迎ディナー”となっている。私はスーツにネクタイ、妻はドレスで参加する。
パーティはラウンジで約30分程、シャンパン片手に船長の歓迎の挨拶やスタッフの紹介等を聞いて過ごす。 その後、レストランでのディナーとなり、ドイツから参加の2夫婦と同席する。このうちの1組が最後まで付き合って貰ったデュッセルドルフのSiegfried Waurisch夫妻である。
コース料理を楽しみワインを飲みながら楽しい時を過ごし、キャビンに戻ったのは22時を過ぎていた。

 

 

3日目(7月11日・月)

旧市庁舎の橋の上で
旧市庁舎の橋の上で
毎夜ディナーから戻ると迎えてくれるタオル人形
毎夜ディナーから戻ると迎えてくれるタオル人形

今日は、中世の佇まいが色濃く残り、ドイツ一美しいといわれる世界遺産の旧市街をもつバンベルクに寄港して市内観光に出かける。 小ベニス地区と称される川岸の家並、レグニッツ川にかかる橋の上に立つ旧市庁舎等の景観が魅了してやまない。
船に戻ってランチの後、船はバンベルクを出てマイン-ドナウ運河を北上する。所々に水門があり調整の様子を眺めて過ごす。

今夜は楽しみなワインディナーの日である。前菜、スープ、主菜、デザートとその度に美味しいワインが出てくるのはよいが講釈の時間が長すぎた。それにドイツ語なので意味不明。
ホテル担当のスタッフが気を遣って“英語に訳そうか”と言ってくれたが、お断りした。終わって、キャビンに戻ると11時に近かった。今夜もキャビン担当のレンコさんが作ってくれたタオル人形の象さんが待っていた。

 

 

 

 

 

 

 

4日目(7月12日・火)
昨夜はベッドに入るのが遅かったので、朝までぐっすりと寝込み、気が付いたのは6時頃であった。窓から明るい青空が見えている。そろそろヴェルツブルクに着く頃だ。
早速、サンデッキに上ってみる。今日も天気が良さそうだ。ここは既にマイン川に入っているのか、川幅が広くなっている。斜面のブドウ畑が続く丘の上のマリエンベルク
要塞に陽が当たり出しているが、対岸の街はまだ眠っているかの様である。ここからみても街の遠くの山の斜面までブドウ畑が続いている。
朝食後、市内観光に出かけて、レジデンツや旧市街をめぐりマイン川にかかるアルテ-マイン橋へ。この橋から見る要塞の眺めが素晴らしい。また、この橋はプラハのカレル橋と似ており、多くの人で賑わっている。
今日のランチはレジデンツの地下にあるワインセラーのレストランでワインの試飲と田舎料理となっている。この街がボックスボイテルという独特の形をしたワインボトルで有名なフランケンワインの主要生産地である。
フランケンワインを飲み、ハムとチーズ、それにフルーツが皿に山盛りのランチをとる。ここで、フランケンワインをお土産に5本買った。これが、帰国時の頭痛の種になるとは・・・。
夕食前、Geza氏のピアノを聞きながら、カクテルタイムを過ごす。後で聞いて分かったが、Geza氏はハンガリー人で日本が大好きとのこと。この後、私達が行くと最後は“さくらさくら”と“上を向いて歩こう”で演奏をしめくくってくれた。時には“荒城の月”を弾いてくれることも。

5日目(7月13日・水)
乗船して5日目、クルージングもいよいよ後半に入った。早朝、船はミルテンベルクの上流、フロイデンベルクへ停船している。今日はここからバスでミルテンベルクの観光に出かける。
赤い砂岩の城壁で囲まれた木造りの家並と石畳がよくマッチして美しい景観となっている。
教会前の広場で約20分間のフリータイムとなった。早速、眼の前に見える丘の上の城を目指した。ちょっと廻り道したが城から眺めるマイン川とミルテンベルクの街の景観は全くパンフレットの世界です。

城から眺めるマイン川とミルテンベルクの街
城から眺めるマイン川とミルテンベルクの街

この景観を眼にしたのは残念ながら私達2人だけだろう。私はツアーでどこへ行っても機会があると塔や城、山といった高い所へ登る。
城からの帰りの道には白い踊子草の花が咲いていた。
午後から更にマイン川を下っていくが、これから川沿いの景観が美しいそうだ。しかし、今日は曇り空で少し寒い。夏物しか持ってこなかったので、ブティックでロゴマーク入りのお揃いのセーターを買った。
ディナーの時は、同じ顔触れとなってきた。ドイツの夫妻やおばさん姉妹、又はイングリッシュグループの人達である。何とか片言の英語で話して、“日本から来た”と言うと“地震や津波で大変だったなぁ”とか“大丈夫、日本は必ず元気になるよ”と慰められたり、励まされたりして嬉しく有難かった。

 

 

6日目(7月14日・木)
夜のうちに船はマイン川からライン川へ入り、マインツからライン川を逆上してウォルムズに寄港していた。
毎朝、配布される英字新聞によれば、ドイツを破ったなでしこジャパンは、スウェーデンにも勝って決勝へ進出したとスポーツ欄に小さく載っていた。
この日は、ウォルムズからバスでハイデルベルクへエクスカーションである。この街も15年振り2度目の観光であるが当時の景観とあまり変わっておらず、ネッカー川沿いの風情は絵のように美しいままである。
午後、船はライン川を下り、リューデスハイムに寄港する。この間、妻はサンデッキで持参したオカリナの練習をしていた。サンデッキでは、各々毛布を掛けてチェアーで本を読んだり、昼寝をしたりと過ごしていた。
妻の練習が終わるとディナーで同席するおばさん姉妹のお姉さんから“よかったよ”と声をかけられた。これがまさかさよならパーティでのハプニングになるとは私も妻も知る由もなかった。
ディナーの後、近くのブドウ畑の丘の上にあるヴォラッズ城へワインの試飲とコンサートの夕べに出かける。どこでもドイツの白ワインは飲みやすくて旨いと思う。
終わって船に帰ると、満月がライン川とリバークラウドⅡを金色に照らしていた。

“月もよし ワインなほよし ライン川”
“満月や 龍踊り(蛇踊り)するか ライン川”

 

7日目(7月15日・金)

ディナーでよく一緒になった皆さん
ディナーでよく一緒になった皆さん
写真手前左から:ひげおじさん、おばさん姉妹のお姉さん、デュッセルドルフの夫妻
エクスカーションでイングリッシュグループの皆さん
エクスカーションでイングリッシュグループの皆さん
写真手前:トニー&ケプフィ夫妻、他はスウェーデンからの3組の夫妻

リューデスハイムで一夜を過ごした船は、午前9時、岸を離れこのクルーズのハイライトであるライン川下りへと走りだした。
私達にとって3度目のライン川下りであるが、今回が一番天気がよい、川の水量も豊富できれいだ。
次々と展開するブドウ畑と古城のパノラマを楽しみながら、船はゆっくりと下っていく。
美しいローレライの曲が流れると名物のローレライドリンクがふるまわれる。ここから更にゆるやかな斜面に広がるブドウ畑と古城を両側にして川幅もだんだん広くってくる。
丘の上に要塞跡が現れるともうコブレンツの街である。午後はコブレンツへ寄港し、開催中のBUGA(ドイツ連邦花博覧会)の観光へ出かける。選帝侯宮殿や「ドイツの角(ライン川とモーゼル川の合流地)」一帯を会場にして花が植えられている。ここから更にライン川を跨いで対岸の要塞跡へケーブルカーで向かう。ここがBUGAのメイン会場で多勢の
人と数多くの花が溢れている。また、展望台からはライン川とモーゼル川が合流している様子がよく分かり、素晴らしい眺めである。
夜はいよいよ“さよならパーティ”だ。19時から始まり船長はジョークを交えながら、この1週間のクルーズの様子を振り返って説明している。ドイツ語と英語で話しているが、英語もついて行けないことが多い。
そして、いよいよ“さよならディナー”となった。私達のテーブルは、ドイツの夫妻2組とおばさん姉妹の8人。隣のテーブルは、エクスカーションでいつも一緒だった私達を除くイングリッシュグループの4組の夫妻の8人である。色々と思い出話等が出て、メインディッシュを終えた頃おばさん姉妹の姉さんが“昨日のあの笛はよかった”と妻のオカリナの話を持ち出した。 すると隣のひげおじさんが“それじゃここで是非やってくれ”と言い出してきかない。妻はキャビンへ戻ってオカリナを持ってきた。ひげおじさんはテーブルを叩いて合図をし、レストランの全員を静かにさせた。
妻は慌てていたせいか出だしは少しもたついたが、だんだん調子が出てきて得意の浜千鳥の曲を2番まで吹き終えた。
その途端、レストランの全員が妻に拍手を送ってくれた。そして、ひげおじさんが一番喜んでくれた。
皆さんの暖かい気持ちが伝わり、感動した。何より妻にとって思い出に残る一刻となったことだろう。こうして最後のよるは名残りを惜しみながら更けていった。

8日目&1日目(7月16日・土)
今日はいよいよ下船の日である。私たちは、今日の夕方、再び乗船して次のクルーズに参加することにしていた。
1年前、このクルージングに決めた理由の一つは、早期予約割引と合わせ、組み合わせクルーズによる割引が設定されていたことである。したがって、この船は、朝、私達を降ろすと夕方、次の客を乗せて次のクルーズに出発するのである。
スーツケースは、まとめてキャビンに置いておいてよいと、昨夜確認したので、身軽な格好をして、一応下船の用意をする。
これから3日程、コブレンツで過ごすというSiegfried夫妻やスウェーデンへとバカンスを続けるというトニー夫妻と別れを惜しんで、下船した。これでレーゲンスブルクから始まったコブレンツまでの第一のクルーズは無事に終わった。

朝下船してガイドブックに紹介されていたエルツ城の観光に行き、夕方、第二のクルージングのために再び乗船した。
今回は、スウェーデンからのグループが乗船しているとのことで、賑やかになりそうである。

2日目(7月17日・日)
今日は、コブレンツに寄港したまま、コブレンツでBUGAの観光となっている。私達は、この機会にルクセンブルクに行くことにしていた。
この15年間で、ヨーロッパへはツアー、個人旅行で30回以上来ているが、ルクセンブルクだけは縁がなかった。今日はフリータイムにして予定通りルクセンブルクへ出かけた。
コンパクトながら、自然と古い街並が調和のとれた佇まいとなって魅力的である。今回のクルージングで永年の思いが解決してラッキーだった。
今夜は、船長歓迎パーティとディナーの日なので早めに帰船した。
パーティでの船長の歓迎スピーチの内容は前回と同じであったが、ドイツ語は無理でも英語は少し分かってきて、今回の乗客が約70名で、そのうちスウェーデンのグループ参加が50名ということも分かった。
ここで気になっていたのは、朝出かけに確認したところ、なでしこジャパンと米国の決勝戦が20時45分から始まり、テレビで放送されることだった。
ディナーに移るとグループではないスウェーデンから参加の夫妻と隣同志になった。このレストランの隅に位置する二人掛のテーブルは居心地がよく、隣の夫妻と共にほぼ毎食事での指定席となった。この席は人数が少ないので、早く食事が出てくるのが好都合であった。
そういう訳で、今夜は早目にディナーが終わり、なでしこジャパンの決勝戦をTV観戦することができた。それにしても凄い試合であり、歴史的な勝利に親近感を覚え感激した。日本では早朝までTVに釘付けの人も多かったことだろう。

3日目(7月18日・月)

初めて見た珍しい花 ZELLER SCHWARZE KATZの生産地
初めて見た珍しい花 ZELLER SCHWARZE KATZの生産地

早朝にコブレンツを出航したリバークラウドⅡは、モーゼル川の左右の斜面に広がるブドウ畑の中を上流へとクルージングしていく。
朝食のレストランへ行くと早速、スタッフから“ジャパンおめでとう”と声をかけられた。 今日も停船している水門の傍らに咲く珍しい花を見つけた。全体が丸くて刺があり、まるで針ネズミのような形の始めて見る花である。
やがて川岸にZELLと標示された街を通過する。
斜面のブドウ畑の中ほどに“ZELLER SCHWARZE KATZ”と標示されたプレートが見えるではないか。
もしや、あの黒猫のラベルで有名な白ワインの生産地ではなかろうか?近くにいた船長に尋ねると“そうだ”とのこと。20年前、この白ワインを知ってドイツの白ワインにはまったのである。訳もなく嬉しかった。
この夜は東京出身でボン在住の今井奈緒美さんのピアノコンサートが開かれた。

4日目(7月19日・火)
この日は、モーゼル川で再上流の寄港地となるベルンカステルに停船している。朝食前に散歩に出かけた妻は、モーゼル川に遊ぶ白鳥やブドウ畑の丘の上の古城を眺めて、“ここもきれいな所だ”と言いながら帰ってきた。

モーゼル川の白鳥とリバークラウドⅡ
モーゼル川の白鳥とリバークラウドⅡ

朝食後、トリアーへバスで移動する。途中、ピースポートという街の丘の上から大きくS字型に湾曲しているモーゼル川の様子を眺められる。
トリアーの街は、第二のローマと称される、2000年以上の歴史を持つドイツ最古の都市だそうである。ここでも、現地のガイドさんから“ジャパン フットボール おもでとう”と最初に声をかけられた。自分のことの様に誇らしい気分になる。
街には多くのローマ遺跡があり、パンフレットやガイドブックに紹介されている通りの景観である。ポルタニグラでは例によって、門の内部まで登ってきた。夕方、早目に帰船すると、ディナーまで時間がある。船を横目で見ながら対岸の古城までそのまま登ることにした。ベルンカステルの繁華街を抜け、奥の方へと行くがそれらしき道が分からない。やっと個人タクシーをつかまえて城まで行った。
歩いては多分、無理だった。ブドウ畑に囲まれた城跡はレストランとなっていた。帰りはシャトルバスに乗り、指定時間までに帰船できた。

5日目(7月20日・水)

モーゼル川に浮かぶリバークラウドⅡとメッテルニッヒ城
モーゼル川に浮かぶリバークラウドⅡとメッテルニッヒ城

朝、眼が覚めると船はモーゼル川を下り、コッヘムの手前ベクルシュタインに寄港していた。ここのエクスカーションの予定はなく出航までフリータイムである。ここでも眼の前に古城が見える。ブドウ畑の中に古城へ続いている様な道も見える。城の方から降りてくる二人連れが、船の前へ来たので城へ登る道を尋ねた。ここから街の方へ廻り、しばらく行くと登る道があると快く教えてくれた。朝食を終えて早速出かける。小さい街ながら谷間の奥のほうまで家がある。

なる程“Burg”の矢印をした標識が眼に入り山道へと入って行く。やがて、城の前へと出る。 この城は、メッテルニッヒ城といい、今では城跡がレストランになっていた。朝が早いせいか、門が閉まっており、モーゼル川に浮かぶリバークラウドⅡを眺めながら船に戻った。
午後、船はモーゼル川を下り、コッヘムへ寄港した。

 

 

“夏クルーズ 酔はゆっくり 白ワイン”
“名も知らず モーゼルの古城 涼雨かな”

緑に映えるライヒスブルク城 1日のプログラムとピアノコンサートの案内
緑に映えるライヒスブルク城 1日のプログラムとピアノコンサートの案内
今井さんとのディナー
今井さんとのディナー


小雨のあとのライヒスブルク城はまさにおとぎの国の世界である。この城はモーゼル川はいうまでもなくライン川流域でも外観も内部も見応えのある城の一つではないかと思う。
今夜はGeza氏のピアノ伴奏によるカクテルタイムの後、今井さんの2度目のピアノコンサートがあった。
コンサートの後、今井さんに誘われてディナーを御一緒させて戴いた。なでしこジャパンの活躍や今回が5回目の乗船コンサートであること等で話も弾んだ。
今月の28日にはトルコ人のご主人との結婚披露パーティが予定されているとのことでこれからの活躍とお幸せな人生を祈念した。

 

 

 

6日目(7月21日・木)
アルケンを早朝に出港したリバークラウドⅡはモーゼル川からライン川へとクルーズしている。1週間前に下ってきたライン川を今日はコブレンツから上流へと向かっていくことになる。4度目となるライン川中流域(世界遺産)も上りは初めてである。
地図やガイドブックを切り抜いて自作したライン川流域の古城マップをサンデッキのテーブルに広げて景観を楽しんでいると男性が話しかけてきた。そして、このマップを覗いて“Nice!! Nice!!”と言ってくれた。今、通過している城を見てマップの城を指さし、“これだ、これだ”と説明してくれる。大体分かっていたのだが“そうか、有難う”と言いながらクルーズを楽しんだ。

ワインのお代わりをサーブするラース君
ワインのお代わりをサーブするラース君

船は夕方近く、リューデスハイムに寄港した。今回はどうしてもリフトに乗ってニーダヴァルトへ行くことにしていたので、すぐ下船してリフト乗場に向かった。

リフトからの眺めは、斜面一体に広がるブドウ畑の中をライン川が横たわり、対岸のビンゲンの街へと180度の視界が広がる雄大なものであった。 しかし、リフトをおりる前に降り出した雨は展望台では土砂降りとなり視界も悪く、少し心残りして帰船した。
ディナーの時、私達の好みや適量を知ったラース君は、妻にだけワインのお代わりをサーブしてくれる。

 

 

7日目(7月22日・金)

さよならパーティの記念撮影
さよならパーティの記念撮影
スウェーデンからの夫妻と記念撮影
スウェーデンからの夫妻と記念撮影

今日はウォルムズの街に寄港して、ハイデルベルクのバス観光であるが、私達はパスして街の散策に出かけた。
新しい街づくり計画が進行中の様であるが、城壁の一部が残存したり、教会や大聖堂のある旧市街は趣のある景観をなしていた。ゆっくり歩いて散策を楽しみ帰船した。

今夜はいよいよ“さよならパーティ”と“さよならディナー”である。
少し早目にラウンジへ行き、記念の写真を撮る。
ハロルド リプソン船長は谷村新司を思わせる人でジョーク好きな明るい人。
ホテル担当のティナさんは長身で美人のスタッフである。
更にこのクルーズで食事の時、いつも隣同志の相席となったスウェーデンの夫妻にも撮らせて貰った。
こうして、私達の結婚40周年と私の古稀を記念して1年前から計画してきたリバークルーズの最後の夜は更けて行った。

 

 

 

 

 

8日目(7月23日・土)
さあ、今日はいよいよ下船の日である。昨夜、パッケージした時、ワインボトル5本の入ったスーツケースの重さはいつもよりかなり思いと感じながら下船の用意は済ませた。
2週間、一緒の船で過ごしてくると船長はじめスタッフの皆さんとも慣れてきて、名残り惜しさも倍増である。
最初に乗船した時から言葉や食事に気を遣ってくれたり始めから終わりまで何かと心配したり、アドバイスしてくれたクルーズディレクターのコシバ嬢(通称コニーさん)をはじめレンコさんのタオル人形やラース君のサービス精神も忘れられない。
フリータイムや停船時には塔や展望台に上ったり、丘の上の古城への散策を楽しんだり、思い通りの旅をすることができた。
今回、特に感じたのは、どの街、どこの観光地に行っても他の国(日本を含む)の街と違って犬の落し物がなく安心して街を歩こくとができ嬉しかった。
500人や3500人を乗せる大型客船での海洋クルーズの経験もあるが、全く船酔いしない、このリバークルーズが私には一番適していると実感した。
そして、今回のクルーズを通じて、自然や環境、人柄、国柄など含めて白ワインと共に更にドイツが好きになった。
このクルーズで心残りといえば唯一つ。
それは、マイン川とライン川の合流地点を見つけられなかったことである。何度か近づく機会があり、気をつけていたのに確認できず、残念であった。
できれば、早い機会にもう一度乗船したい、と思いながら、マインツの街へとタラップを降りた。

追(7月23日・7月24日・日)
午前9時マインツへ降りた私達は、19時45分フランクフルト初のソウル行きの便まで、この街を観光することにしていた。
ガイドブックを頼りに、バスで大聖堂まで行く。なんとこの時のバスのドライバーは福岡に居たことがあると話してくれた。
大聖堂前の広場はちょうど朝市が開かれていて、多勢の人出で賑わっている。朝市で買物したり、大聖堂を見学したりしながらインフォメーションを探す。そこからシャガールの設計した美しい青のステンドグラスを持つ教会やシラー公園を散策してマインツの街を後にした。
フランクフルトから大韓航空でソウル乗継ぎ、7月24日15時30分福岡空港へと無事帰国した。
福岡空港へ到着した途端、何と日本の暑いこと。私が出発した翌日(7月9日)に九州は梅雨明けで暑い日が続いていたらしい。丁度この期間を涼しいドイツの川べりで過ごしてきた訳である。ここからバスで長崎へ向かい夕方自宅へ着いた。数多い海外旅行の中でも心に残るリバークルーズという今回の度は幕を閉じた。

今回の旅は、当初の資料やパンフレットの入手、クルージングに関する質問、情報提供、更にはクルーズ前のホテルや鉄道チケットの手配等、1年間という長い期間に亘り、リバークラウドの日本代理店アンフィトリオン・ジャパン株式会社の高橋様に大変お世話になりました。心より御礼を申し上げます。

 

2011年8月8日 北野 健一郎 様

 

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